産まれた
ついに産まれた。
妊娠40週と6日を過ぎた12月19日。
この日、医師から入院して陣痛促進剤を使おうとの話があり、朝8:30に入院した。
これから、数十時間にもなりうる長期戦が待ち構えている、と覚悟した。
10時ごろから促進剤を点滴。
徐々にお腹の痛みが大きくなっていっているようだが、通常の陣痛の症状とはいまいち違う様子。
何か変だなあと思いつつも、12時になり、昼食が運ばれてくる。
昼食を倒すためベッドのリクライニングを起こすと、突然出血の感覚を訴えた。
すぐに助産師を呼ぶと、俺は廊下で待つように言われる。
しばらくして、両肩を看護師に支えられながら病室を出て、俺の横を通り過ぎると手術室に入っていった。
時に、12:30頃だったか。
しばらくの後、院長が俺に状況を説明した。
やはり胎盤がやや低かったのが良くなかったか、剥離を起こしたため出血したとのこと。
自然分娩を待つより、帝王切開に踏み切った方が母体も子供も安全との判断。
ただ、一刻を争う状況ではないとのことで一安心。
メグが手術室に入ってから30~40分ほど経つが、院長は外来の対応でまだ手術は始められないのだそうだ。
その後、院長が来て、俺に「大丈夫だから、安心してて」と一言言った後、手術室に入っていった。
廊下のソファで座って待つ。
普通なら本でも携帯でも時間をつぶそうと思うのだが、全くそんな気にはなれない。
とにかくママも赤ちゃんも無事でいて欲しいと、祈るしかなかった。
それからさらに15~20分。
手術室の扉の中から、赤ちゃんの泣き声が聞こえてきた。
とにかく、ホッとした。
それしかなかった。
しばらくして助産師さんが赤ちゃんを廊下に連れてきて、抱かせてくれた。
初めての抱っこ。
もちろん軽いんだけど、この子を育てていくという責任をひしひしと感じて、その意味ですごく重く感じた。
すぐに赤ちゃんは手術室に戻っていった。これから新生児室に移るようだ。
すると、一足先に赤ちゃんを産んでこの日が退院となるIさんが来てくれた。
まもなく旦那さんも来て、メグが出てくるの待ってくれた。
赤ちゃんが産まれてから30~40分後、メグが病室に戻ってきた。
とりあえずは大丈夫そうで一安心。
その間にメグの母親が駆けつけた。
というわけで、当初の予想とは大きく違った出産となったが、母子ともに元気でなによりだった。


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